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【連載2】新米フリーランスのこれからは、自サイトを作り、お金が良くて技術も磨ける案件へチャレンジしていくといい

自サイトを作る理由

連載企画「クラウドソーシングじゃないほうの稼ぎ方」の2回目です!

前回は、クラウドソーシングを中心に収入源としていたNさんの悩みを紹介しました。

  • コネがない
  • 収入源はクラウドソーシングだけ
  • 月収が20万円前後で心細い

コネがないゆえに、クラウドワークスやランサーズを稼ぎ場としています。けっこうな時間を働いているのに月収にすると20万円に満たず、時給換算では「860円」という悲しき状況です。

そんな状況を打破するために「自サイトを作りましょう!」と提案しました。

今回はもう少し具体的に「自サイトの必要性」について書いてみます。Nさん同様に悩む独立したてのフリーランスさんにとって今後の参考になれば幸いです。

自サイトのメリット

バトルロイヤルと城主

自サイトのメリットは、なんといっても「自分の城を築ける」ところにあります。自分の城を築くと、こんなステキなことが叶います。

  • 1. 優良な案件へチャレンジできる
  • 2. アクセス解析を利用できる
  • 3. 収入が安定する

クラウドソーシングは例えるならリング上での「バトルロイヤル」です。あなたは、おおぜいいる受注希望者のうちの一人にしかすぎません。限られた案件をその他おおぜいと一緒に奪いあう形で、お仕事をゲットします。

それに対して、自サイトは「自分の城」です。あなたは「城主=お殿様」。相談を抱えたクライアントさんが自分の足で、あなたのお城を訪ねてきます。もちろんクライアントさんは、いくつか他のサイトにも訪れているでしょう。相見積もりを懐に隠しているかもしれません。

それでも、クラウドソーシングにおける「リングにあがったたくさんのうちの一人」と違って「城主」は、優良な案件へチャレンジしやすくなります。

1. 優良な案件へチャレンジできる!

お金も技術も

Q:優良な案件といえば?
A:チョチョっと簡単に終われるのに高い報酬をもらえるお仕事

そういう見方もあります。でも、ここではフリーランスの生活と技術を同時に向上できる案件として「報酬が高いのはもちろん技術的な挑戦も楽しめる案件」と定義します。そして、もう一つ肝心なこと。「実績として公開できる案件」であること。本当にこれ重要です!

優良な案件とは

  • お金がいい
  • 技術があがる
  • 実績で公開できる

これはボク自身が案件を発注する側として働いているのでわかります。クラウドソーシングだと、高額な案件を発注しづらくて。いろいろと心配だからなのですが…

本人確認や秘密保持の約束とか、クラウドソーシングの運営側がフリーランスの登録時に信頼性を高めるための工夫をしてくれてます。でも、匿名性が完全に晴れるわけじゃないですよね。ノマドワーカーも増えた近頃、仕事の場がカフェだったりすることもあり、情報の漏洩はやっぱり心配。背中越しにモニタを覗き見されるかもしれない状況で仕事している人へ、大きなお金が動く案件を預けるのは当然のごとく足踏みします。

技術的にも実は不安です。先にも言ったように受注者は技術審査なしでランサー登録できます。納品された仕事のレベルに満足できず、別のフリーランスさんを再び探すはめになった。そんな失敗が過去に何度かありました。今はもう、だれでもできるレベルの案件だけを発注するようになりました。

一方で、事業主として連絡先をあらかじめきちんと公開しているフリーランスさんがいます。独自ドメインで運営するサイトを持ち、個人事業ではありますが、そのサイトからはしっかりとしたビジネスの雰囲気を感じます。責任感が伝わってきます。大きなお金が動く案件はこっちへ依頼しよう。そういう気持ちになるのは自然だと思います。

自サイトを持っていても技術的に未熟なフリーランスさんはいっぱいいます。でもそれは自サイトを見ればわかります。デザインや構成、文章の書き方などから、サイト主のセンスと技術力が伝わってきます。発注先として見誤る失敗は、クラウドワークスほど多くはなりません。

こうして、クラウドソーシングには安くて、仕事的にもあまり面白くない案件が集まります。下請けがさらに下請けを探す場として利用されることも多く、二次請け三次請けは当たり前、中には実績として公開しないでくれと頼まれる案件も多いです。せっかく一生懸命仕事したのに、胸を張って「オレがやったんだぞ!」と言えないのは切なくなります。

クラウドソーシングにおける案件の質が全部悪いと言っているわけではないですよ。でも、実際に発注側として利用するときの方法を考えると「だれでもOkな仕事、とにかく安く → クラウドソーシング」、「重要な仕事、お金よりも質 → 自サイト」という傾向です。クラウドソーシングで見つかる案件を眺めていても、こういう傾向が強いと感じます。

Nさんの苦しみも、「安くて面白みもない案件」ばかりに時間を奪われているのが原因でした。人脈がなく、クラウドソーシングだけを頼らなきゃいけない状況も悪かったのですが。

そういう状況をまとめて解決できるのが自サイトです。ネット上でサイト作成の発注先を探している人と自サイト経由で直接つながることができます。

自サイトで「お金が良くて、技術向上もできる案件」を受注する。やる。レベルアップ。自慢できる実績が増える。実績がさらに新しいお客様を呼んでくれる。そしてまた受注へ。このサイクルをグルグルとすばやく回していけることが、まだなりたてのフリーランスにとっての理想です。理想を現実へ変えるための自サイト、作ってみませんか?

そして次回へ、

次回は、自サイトのふたつ目のメリット、「アクセス解析を利用できる」ことについて書きます。デザインメインに仕事しているフリーランスさんの多くは、アクセス解析といってもピンとこないかもしれません。以前、簡単にアクセス解析の見方について書いた記事があります。先に読んでおくと理解しやすくなるかなあと思います。

3回目を書きました!

2016/2/24 最終回をまとめました!

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